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弦楽四重奏曲ト長調(第2番)


価格:1,600円(税別)

[楽曲解説]

 山田耕筰はドイツ留学前の1908年に弦楽四重奏曲というタイトルで3曲の作品を手がけているが(他にも「メヌエット」と題された弦楽四重奏も同時期に手がけている)、一応の完成を見たものはト長調で書かれた本作(第2番)のみで、単一楽章からなる本作も、続く楽章の作曲を放棄してしまった可能性を残している。ハイドンやモーツァルト風の明快な書法で書かれており、山田らしさは未だ萌芽状態ではあるが、数年後に手がけることになる交響曲「かちどきと平和」に通じる世界を垣間見ることができる。また、山田耕筰が、そして明治時代の日本が西欧音楽をどのように吸収しようとしていたのかを見るには絶好の作品であるとも言える。


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